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やりたいことがないフリーランスは最強だ

by しましょ(島田祥輔)

今年の1月はのんびり過ごした。お仕事も前から決まっていたものだけをやって、依頼されたものはできるだけ断った。

というのも、去年は目の前のお仕事に忙しくてろくに本を読めず、本を読む時間を確保したかったから。本を読むだけじゃなくて、ぼんやりと過ごす時間もほしかった。おかげで、お仕事に前向きになれたような気がする。このあたりはフリーランス特有の過ごし方なのかもしれない。

そういえばこの前、「しましょさんの目標って何ですか?」と聞かれた。きっと、フリーランスになったからには長期的な目標があって、それを実現するために日々努力しているのだろうと思われたのかもしれない。もちろん、大きな目標をもっている人もいると思うけど、僕はあまりそういう目標がない。しいて言えば、目の前のお仕事をがんばる、といったくらい。こういうのやりたいな、というものもない。

これはデザイナーの佐藤オオキと漫画家の松井優征の対談本『ひらめき教室 「弱者」のための仕事論』にも似たようなことが書いてあった。

松井 やりたいことがしっかりある人って、自分にはわりともろいように思えて。そのやりたいことがなくなってしまったら、そこから何も生み出せなくなってしまう気がするんですよ。この業界で長く息長く頑張るには、やりたいことがない方が絶対やりやすいし、長持ちする。

佐藤 いい意味で「思い入れがない」というか(笑)。確かに「やりたいことがある」は、やりつくしてしまって、完結してしまう恐れはありますよね。その点、「やりたいことがない」は、かなり持続性のあるモチベーションになります。何が来ても楽しめちゃいますし。
佐藤オオキ、松井優征『ひらめき教室 「弱者」のための仕事論』(集英社新書)より

やりたいことがないフリーランスって、ある意味最強なんじゃないかと思う。だって、やりたいことがあったら、依頼されたお仕事に対して「これはやりたいことにつながるのだろうか」と考えてしまい、本気を出せなくなる。人によって違うと思うけど、僕はそう考えてしまうかもしれない。やりたいことがないから、「とりあえずこのお仕事をがんばってみよう」と思える。そして大抵の場合、おもしろくなる。

ということで、今年はのんびりと過ごしながら、お仕事はビシッとおもしろくやっていきます。


しましょ(島田祥輔)
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